奪うということ、与えるということ。どちらも等しく人と関わるということ。
父の事業の失敗がもたらした深刻な環境汚染と、外見の醜さゆえに『沼地の魔女』と呼ばれ忌み嫌われる魔法機械工ドロテア。鬼畜で変態な債権者に悩まされながらも、負債を完済すべく孤独に努力を続ける彼女だったが、一人では到底解決できないトラブルに見舞われる。助力を請うも空しく裏切られ続け、限界を感じた彼女の前に現れた救世主は、怖すぎる狼の獣人だった。
自己評価が低くて自分を肯定できず、嫌われるのが怖いから人に頼る事もできず。問題を抱えたままずるずるといつまでも同じ失敗をくりかえす。そんなコンプレックスにざくざくとささる言葉の矢がいたい。
でも、だからこそ変化し成長していくドロテアが愛おしい。変化をもたらしてくれる周囲の人々がまぶしい。
面白くて、読んでて勇気付けられます。
第7回ファンタジー小説大賞 参加とのことなので、応援レビューでした。
以下蛇足
メッセージが強烈。
くりかえし描写される、ドロテアが人と関わることを極端に恐れる様子。
これって凄くわかります。だって嫌われたくないもの。
だからこそ、勇気を出して踏み出すのは尊い事。ドロテアの姿を追いかけていくうちに、素直にそんな風に思えます。祈りにも似たメッセージは、きっと読んだ人に伝わることでしょう。
まじめなこと書くと疲れる。ので最後に一言。
ドロテアもエンリケも面倒臭い!でも大好きだ!
そしてフェリシアーノ、キャラ濃すぎぃ。
というわけで、フェリシアーノについて語ってみた
http://togetter.com/li/714959
作品ページはコチラ↓
http://ncode.syosetu.com/n8270bl/
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