2014年9月17日水曜日

海神の娘と太陽の王子、水底の魔女(仮題)プロット作成(2)

誰得制作記第2回
(いや、自分の為なんですけどね)



 プロット草案の見直しでテーマと展開がはっきりしたので、それに沿ってプロットを再構成します。
 飾は極力省いて簡潔に。機能としてはあくまでも「何を書くか」。

テーマ
 むくわれない恋のせつなさ
 裏切りや偽りで得たものは長続きしない。裏切りの代償。
 プラトニックだけど道理に背く恋

セットアップ
(三角関係をわかりやすく、かつクライマックスを暗示させるように)
 1.魔女は海神の娘のはなやかな歌声をなぐさめに日々を過ごしている。
 2.ある日海神の娘が魔女に恋の相談を持ちかける。
 3.海神の娘の恋の相手は、かつて魔女も恋した太陽の王子だった。
 4.魔女はかつて王子に恋した日々に思いを馳せる。

アクト1
(恋を応援する立場から裏切りに至るまで。キャラクターへの感情移入を導く。)
 5.魔女は海神の娘に思いとどまるよう説得する。
 6.魔女は海神の娘の熱意に負け、「声を失う代わりに人の体を得る」秘術を施す。
 7.海神の娘の恋は叶い、魔女は二人の仲睦まじい姿を遠くから眺める。
 8.魔女は王子への恋心を抑えきれず、秘術で得た海神の娘の声で王子に言葉をかけてしまう。

アクト2
(魔女の恋心が育ち、裏切りが発覚するまで。もしかしたら魔女の恋は実るかも、と思わせてから否定する)
 9.魔女と王子は夜毎に会話を重ねる。
 10.魔女は意中の人と言葉を交わせる喜びに、王子は恋人との絆を深められる喜びに舞い上がる。
 11.海神の娘は、日中王子が語りかける言葉の中にかみあわないものがあることに気が付く。
 12.海神の娘が注意深く観察することで、魔女の裏切りが発覚する。

クライマックス
(娘は泡となって消え、王子と魔女は恋を失う)
 13.海神の娘は王子が自分に対して魔女を投影することに耐えられず、禁を破って王子を詰る。
 14.娘は泡となって消えてしまう。
 15.王子は驚愕の内に恋人を失う。
 16.魔女は友と恋、大切なものを同時に失った事に気づく。


 大分整理できてきたので次はシナリオへの落とし込み。
 初の試みなのでできるだけシンプルにやってみるつもりです。
 プロットの「何を書くか」を表す機能に対してシナリオには「どう見せるか」を表す機能を持たせたいところ。

 話の流れをクライマックスから順に端的に整理する。
破滅
↑クライマックス
偽りの幸福
↑アクト2
裏切り
↑アクト1
葛藤 
↑セットアップ
葛藤する状況の設定

 幕ごとに必ず書くことを意識しておく。

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