2014年9月10日水曜日

海神の娘と太陽の王子、水底の魔女(仮題)プロット作成(1)

素人がまだ書いても無い作品の制作過程を晒すという蛮行。




 一万二千字ぐらいの短編をこれから書くにあたって、制作の過程を赤裸々にさらしていきます。できあがった作品はなろうに投稿する予定。
 「何事においても、技術さえあれば60点~80点ぐらいの物は作れる」というのが個人的な信条でして。
 小説を書くにあたっては「文章(叙述、描写、会話)を書く技術」と「お話を組み立てる技術」の二つであろうと考えています。
 それを磨くために、(レビューとの兼ね合いもあるので)月に1本ぐらいのペースで一万二千字ぐらいの短編を書いていこうというのは元々考えていたのですが、その間ブログの更新が途絶えるのももったいないのでどうせなら記事にしてしまおう、というコンテンツです。

 ほぼ執筆初心者の制作過程なんて誰得、という話なんですが何事も試しということで。

 最初は作品を書き上げてから記事にしようかと考えていたんですが、どうせなら作る過程も楽しみたいですしね。

 なろうのシステム障害でレビュー書くの面倒くさくなったというのも動機の一つですが。

 考えている大まかな流れとしては以下の通り。
1.プロット作成(アイデア出し、草案から見直しまで)
2.シナリオ作成(どんな風にやるか未定)
3.本文執筆(ブログでは投稿報告だけ)
4.反省会

 先の見えないコンテンツですがお付き合い頂ければ幸いです。
 記事が削除された日には色々とお察しください。

 では早速プロットをば。
 元のアイデアはこちらのつぶやき。
 http://togetter.com/li/716597

 邪な術の使い手として王宮を追いやられた魔女は、美しい人魚姫の歌声を慰めに日々を過ごしていた。ある日人魚姫から恋の相談を受ける。人魚姫の恋の相手は、かつて自分も焦がれた王子様だった。

 というわけで今回はこの短いあらすじから話を膨らませていく形で話を作っていこうかと思います。

プロット草案

シンプルに4つのパラグラフで。どうせ見直すので粗く書きます。起承転結ごとのあらすじを書くイメージでやってみました。
 「A4一枚ぐらいで物語の構造が俯瞰できるもの」あたりをプロットの定義ということにしてしまいます。

 不吉をもたらしたとして王宮を追放された魔女は、海神の娘の美しい歌声を慰めに日々を過ごしていた。ある日魔女は海神の娘から恋の相談を受ける。恋の相手はかって魔女も恋した太陽の王子だった。

 魔女は娘に思いとどまるよう説得した。人魚の身で人に恋するなんて、無謀きわまりない。海神も決してゆるさないだろう。しかし魔女は海神の娘の熱意にまけ、秘術を施す。人の体を得る代わりに声を失う術を。娘は立ち去り、魔女は日々のなぐさめを失ったことに嘆息した。

 遠見の術で二人の睦まじい姿を眺めるうちに、魔女は自身の心をおさえきれず、秘術で得た彼女の声を飛ばして予後と王子と言葉を交わすようになる。王子とのひそやかな逢瀬に夢中になる魔女は、海神の娘の心に疑心が育っていくことに気づく事ができなかった。

 海神の娘は王子が楽しそうに語る自分の姿に違和感を禁じえなかった。ある日、王子が放った一言に、海神の娘は思わず禁忌を破って声を出してしまう。禁忌に触れた海神の娘は泡となって消えてしまい、後に残されたのは恋人を失った王子と、海神の娘の声を失い、王子との逢瀬の機会を永遠に失った魔女だった。


プロットの見直し

なんとなく作品の方向とかが見えてきました。
 シナリオ作成に進む前に、プロットを見直します。
 やり方は色々あるでしょうが、今回はこちらを参考にしてみます。
 

 細かい点はきりがないので、セントラル・クエスチョン、テーマ、セットアップ、ターニングポイント1、ターニングポイント2、クライマックス、登場人物に絞って見直していきます。2時間映画を作るわけではないので気楽に。

セントラル・クエスチョン

ストーリーの軸となるのは「魔女の横恋慕は実るのか?」という問い。答えは「NO」。

テーマ、表現したいこと。

どうやら悲恋のようです。「むくわれない恋の切なさ」って感じでしょうか。「裏切りや偽りで得たものは長続きしない」という教訓めいた事も含まれてるような。

クライマックス

海神の娘は消え、王子は恋人を失い、魔女は恋に破れる。ずたずたの悲恋ですな。
 なんとなく見えるのは、王子と魔女の恋(王子は魔女を海神の娘と勘違いしている)を盛り上げる一方で、海神の娘で不安を煽り、クライマックスで絶望一直線に叩き込むというラストです。 

ターニングポイント2

クライマックスに向かう転換点。海神の娘が魔女の存在を確信する場面でしょう。王子と魔女の恋が一気に終焉に向かうことが確定します。

ターニングポイント1

ターニングポイント2に向かう転換点。
 魔女が王子と言葉を交わしたいという欲求に負ける場面でしょう。海神の娘からすれば裏切り。王子は魔女の言葉を海神の娘の言葉と勘違いし不信の種をまき、魔女は友人を応援する立場から裏切り者へと落ちます。

セットアップ

魔女は海神の娘を応援します。一方で王子への恋心も思い出します。
 海神の娘は見事王子と結ばれます。魔女に嫉妬を芽吹かせます。
 王子は華やかな魅力を見せればいいかな。
 三角関係をわかりやすく、かつクライマックスを暗示させるように書く。

登場人物

容姿と名前だけ決めます。プロット書いた時点でぼんやり設定や性格は思い浮かびますが、それらは変更するかもしれないので決めない。出演をお願いする劇団に所属する役者さんみたいなイメージです。

水底の魔女 サリア
 黒髪黒目。凡庸な顔立ちの女性。

太陽の王子 シャイラック
 赤い髪に金の瞳。しなやかでたくましい体つき。

海神の娘 ローラ
 金髪碧眼。抜けるような白い肌。


 現時点ではこんな感じ。プロットを書いた時点では自分でもよくわかってない部分が整理する事で見えてきました。次回はこれらを踏まえた上で書き直したプロットができたら記事にしようかと思います。
 
  

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