2014年9月1日月曜日

ランキング入り作品はどれぐらいの評価ポイントを得ているのか

 

即日大量投稿はもったいないよ、という話。


 なろうで書籍化を目指すなら避けては通れない道、ランキング。

 これから初めての作品を投稿する人にとっては、遠い話に思えるかもしれません。自分なんてまだまだとても、と考えるのは当然のこと。

 ですが、やはりある程度意識しておくことをおすすめします。

 それに、面白い作品であれば日間総合ランキング300位なら案外届いちゃうものです。





 それでは、具体的にどれぐらいの評価ポイントが取れればランキング入りするのかというと以下の通りです。

 日間総合で60pt 3000pt

 週間総合で350pt 15000pt

 月間総合で1800pt~ 30000pt

 もちろん日によって変動しますが、今(2014年8月)はこれぐらいのようです。

 最初の目標は当然日間ランキング入り。

 一日で評価ポイントを60pt取れれば、晴れて日間ランキング入りです。

 さて、この評価ポイント60ptとはどれぐらいのものなのか?


 それを考えるには、まず評価ポイントとはなにかを知らねばなりません。

 まず、一人の読者から得られる評価ポイントは最大で12ptです。内訳は以下の3つ。

 ブックマーク登録: 2pt
 文章評価: 5pt
 ストーリー評価:  5pt

 これはつまり、続きを読みたいと思ってくれて(ブックマーク登録)、文章を読みやすい、面白いと最大限評価してくれて(文章評価)、ストーリーが面白いと最大限評価してくれた(ストーリー評価)、そんな人が5人いれば日間ランキング入りできるってことです。

 まぁ、もちろんそんなケースは極々稀でしょう。
 
 実際には、ブックマーク件数と、それに比例して作品の質に応じた評価ポイントが入ってきます。

 具体的にはざっくり20点ほどデータを取ってみたところこんな感じ。(雑ですいません)




 表とグラフじゃわかんねーよ、というわけで要点はこの二つ。 

 (1)ブックマーク件数と評価点(文章評価とストーリー評価の合計)には相関係数0.9と、強い相関がある。
   (ブックマーク件数が多いほど評価点も入ると考えてOK)

 (2)評価点/ブックマーク件数は0.3~1以上とばらつきがあるが平均して0.5ぐらい
  (ブックマーク件数の半分ぐらいの評価点が入ると考えてOK)※作品の質と読者層によって当然得られる評価点は変わります

 日間ランキングの最低ライン60ptを超えるには、ブックマーク件数25件=50点、評価点12点ぐらいを一日で獲得するのが目標ということになりますね。

 どうでしょうか。それぐらいならいけるかも、と思えてきませんか?

 これらを踏まえた上で注意しなくてはいけないこと。それは大きく3点

 (1)集計対象期間中に新規に獲得したポイントのみがランキングに貢献する。
 (2)文章評価とストーリー評価は最新話でのみ可能。
 (3)ブックマークは続きがあるなら読むという読者側の意思表示。

 個別にいきます。

 (1)集計対象期間中に新規に獲得したポイントのみがランキングに貢献する。

日間ランキングなら、その日に獲得したポイントが評価対象です。毎日どれだけ新規の読者を獲得しているか、ということですね。
 ここで冒頭の大量投稿はもったいない、という話にようやくなります。
 あなたが無名の作者であるならば、読者があなたの作品を知る機会は新着小説検索のみです。
 そして、以前の記事で書いた通り、あなたが投稿した小説が新着小説検索の1ページ目にいられるのは15分間だけです。
 間隔をあけずに投稿すれば、この貴重な15分をみすみすつぶしてしまうことになるのです。
 
 あなたの作品が大事なら、あなたの作品が知られる機会を奪わないでください。

 なら20分ぐらい間隔をあけて投稿すればいいのか?

 ところがどっこい、そうでもありません。

 (2)文章評価とストーリー評価は最新話でのみ可能。

最後まで読まないと、評価点っていれられないんですね。最新話開いてすぐページ下部までジャンプして評価点だけ入れる、ってことも可能ですが、普通の読者はやりません。ネタばれ怖いですし。
 面白ければ最後まで読んでもらえるだろう、という意見もあるかもしれませんが、読者が一日に読める文字数には限りがあります。まして、面白いかどうかわからない作品を何万字も読もうとする人間は一握り。

 誰かに読んで欲しいなら、読者が読むための時間をください。

 書き溜めがあるのは凄く良いことです。読者には読む時間を、作者には書く時間を与えてくれます。

 (3)ブックマークは続きがあるなら読むという読者側の意思表示。

あなたに書き溜めがあるのなら、そのことを明記すればいいのです。あらすじの最後でも、章タイトルの下でも、活動報告でもかまいません。
 続きが読みたいと思ったら、読者はブックマークします。続きがあるとわかっていれば、読者もブックマークしやすいというものです。
 ブックマークした作品が更新されていく。楽しみにしてる作品の続きが読めるとわかる。なろうユーザーにとって、最大の幸せです。

 ブックマークされたなら、続きを楽しみにされているということです。感想も評価も必ずついてきます。焦らなくても大丈夫。


 書いたからには、読んで欲しい。
 読んでもらったら、感想が欲しい。

 気持ちは痛いほどわかります。わかりますが大量投稿はやめましょう。

 書き溜めがあるのなら、ゆっくりと投稿した方が読者は楽しめますし、日間ランキングを超えて週間、月間ランキングというステージで戦うのにも有利です。 

 


 

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