2014年8月25日月曜日

涸れ川に、流れる花

幸せをつかむために足掻いて何が悪い!


 希代の悪女(主人公談)に誑かされた自国の皇太子に見切りをつけ、隣国へと政略結婚のためやってきた貴族令嬢シェリア。ところがターゲットの王太子には既に意中の人がいて婚約間近だという。それでも諦めず、なんとしても王太子妃の座を射止めようとするシェリアだったが、王太子の従兄弟ヨルガスにあっさりと阻止され――。



 目的(王太子ゲット!)のためには手段を選ばないと言って憚らないシェリアを見守るのが楽しくてたまらない作品です。言ってることは悪辣なのに、お人好しなライバル相手に悪に徹しきれない彼女もきっとお人好し。というか、他人の気持ちを慮ることが出来る彼女に悪辣な真似ができるわけがない。そんな彼女の葛藤が、丁寧な描写で手に取るように伝わってきます。
 そしてそんなシェリアに徐々に惹かれていくヨルガスを見るのがまた楽しい。
 反発しあう二人がいつの間にか――。というある意味王道な物語。おすすめです。 

 王道な展開を支えるキャラクター


 反発しあう二人がいつの間にか惹かれあうように、というのはホント恋愛物として王道なんでしょうけれども、メインの二人とその関係が魅力的なので読んでて実に楽しい。
 根がお人好しで腹黒に徹しきれないシェリアと、腹黒だけど惚れた女のために熱いことやってくれそうなヨルガス。いーい二人です。


 作品ページはコチラ↓
http://ncode.syosetu.com/n4282cg/

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