2014年9月6日土曜日

一話あたりの文字数はこれぐらい

本質的には10万字を何分割するかという話



 なろうで書こうとして意外と悩ましいのが一話あたりどれぐらいの字数がいいのか?

 これについては実のところ正解というべき答えはありません。
 (見る人のデバイスや環境によって、快適な文字数というものが異なるので。加えて作品の区切り、という制約もあります。)

 とはいえ、人気のある作品が事実上の標準ととらえていいでしょう。

 なんといっても、あなたの作品を読む人は、それら人気作品を読んでから来ているのですから。

 親しんだやり方が快適なのは誰しも同じことです。

 そんなわけで、連載中小説総合評価順で20作品、データ取ってみました。



 例によって雑ですが、グラフが3000字で階級を区切った度数分布、表が多い順に並べた一話あたりの文字数です。(一話あたりの文字数は 字数÷部数 )

 4000字~10000字の範囲に殆どの作品が入ってることがわかります。
 これから書き始めるにあたっては、このあたりを目安にするのがいいんじゃないでしょうか。

 さて、今日の記事の本題はこちらではなく。

作家に求められるのは、一冊に収まる字数で話を組み立てる能力


 という話です。

 冒頭見出しの10万字という数字、公募小説賞の長編部門に投稿経験のある方ならピンと来るはず。長編部門応募原稿の文字数制限です。(電撃大賞は40×34字×(80~130枚)で10万字強~17万字強。)

( 公募新人賞一覧はこちらのサイトが便利です。)

 そして、文庫本一冊に収まる文字数でもあります。出版レーベルによって上限下限の範囲はことなりますが、作家はその範囲内でお話を組み立てないといけません。

 導入部で読者を引き付け、事件を起こし、ピンチに蹴落とし、ズバッと解決させるわけです。

 (ミステリがエンタメ小説の王道と言われるのは、この流れを生み出したのがミステリ小説だからなんですね)

 なろうにはそんな制限が無いので関係ないといえば関係ないです。

 でも、作家を目指すなら絶対に意識した方がいいです。
 キリがいいので見出しには10万字と謳いましたが、実際の目標は12万字ぐらいがいいかと思います。

 一話6000字なら20部前後。
 一話10000字なら12部前後。

 大体それぐらいで一本のお話に区切りをつけられる技術があるか、つけられないならそれは何故か、考えてみると発見があって面白いですよ。

 既に書きあがった小説があって、そういったことを見直したい場合はこちらのサイトがおすすめ。

 『ハリウッド・リライティング・バイブル』という本の目次と、章の内容を簡単にまとめたものが見られます。ざっと目次を読むだけでも考えさせられるものがあります。
 (絶版なので買うと高いです)

 技術があるにせよ、ないにせよ、書いてみなければわからないので、それを試す場としては『小説家になろう』は良い場所です。
 




 

 


 


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