登場人物が可愛らしい恋愛連作短編
恋をすると、髪の毛がピンクになったり角が生えたりする【恋しちゃうと生えちゃうんです症候群】。そんなものに罹るぐらいなら、一生恋なんてしない方がマシだ!とまで考えていた少女苺だったが、ある日の放課後突然自分の髪がピンクになってしまう。恋なんてした覚えはないし断固として認めない!鼻息も荒く駆け込んだ保健室にはどうやら同じ病気にかかったらしい同級生の少年林檎がいて――。
サクッと読めて面白いです。
「ピンク髪と羊みたいな角が似合いすぎる女の子」「オレンジ髪のクールぶった男の子」というキャラクターのヴィジュアルが想像しやすいのも読みやすさの一因でしょう。
連作短編ということなので、話ごとに主人公が変わっていくスタイルなんでしょうけれど、続きが見たくなるカップルでした。
ヒロイン苺ちゃんも可愛いですけど、「お揃い」とか言っちゃう林檎くんも可愛いですね。好きな子との些細な共通点見つけて喜んじゃう辺り、彼はロマンチストに違いない。
そのくせ壁ドンみたいな強気な態度をとっちゃう。
多分家に帰ってから赤面して悶えていることでしょう。
そんなふうに登場人物の心情を想像するのも楽しいこの作品、おすすめです。
間接的な表現で人物の心情を描き出すのうまい
苺ちゃんの視点でストーリーが展開されるので林檎くんの考えが直接表現されることはないんですけれども、彼の表情や言動の端々から何考えているのか伝わってきます。思春期特有の悶々とした葛藤が文章から伝わってきて、読むのが非常に楽しい。
作品ページはコチラ↓
http://ncode.syosetu.com/n2956cg/
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